「各生徒にコピーを作成」で個別課題を配る

※本記事では、クラスルーム活用による資料の配布・回収の方法について紹介します。

プリント配りも回収も一瞬

全国の先生方、今日もお疲れ様です。
Google Workspace for Education 活用Tips「Google Classroom編」の第3回です。

毎日の授業や宿題の「プリント作業」で、こんな苦労はありませんか?
「人数分のプリントを印刷して、列ごとに配らせるだけで貴重な5分が消えていく…」
「『プリントを無くしました』『提出したはずです』という不毛なやり取りが発生する…」
「回収した何十枚もの紙を抱えて職員室に戻り、名前がない提出物を探している…」

紙のやり取りは、配布から回収・管理まで、とにかく手間と時間がかかりますよね。
今回は、Google ドキュメントやスライドで作ったワークシートを、生徒一人ひとりに自動で名前付きで配れる「各生徒にコピーを作成」の神機能をご紹介します。

1. 魔法の機能「各生徒にコピーを作成」とは

Classroomの[課題]機能を使うと、先生が用意した原本ファイルを、生徒全員に「名前付きの個別のプリント」として自動配布できます。
紙で言えば、「生徒全員の名前をあらかじめ先生が手書きで書いたプリントを、一瞬でそれぞれの机に届ける」ようなイメージです。
生徒が課題を開くと、ファイルのタイトルに自動で自分の名前がつき、各自で編集して提出ボタンを押すだけで回収が完了します。

2. 課題の配信手順

それでは、個別のワークシートを配る手順を確認しましょう。

【設定手順】
1. Classroom上部の [授業] タブをクリックします。
2. [+ 作成]ボタン > [課題] をクリックします。
3. タイトル(例: 第3回 授業振り返りシート)と、指示を入力します。
4. [ドライブ] ボタンを押し、あらかじめ作っておいたワークシート(ドキュメントやスライド等)を添付します。
5. 【ここが最重要!】 添付したファイルの右側にあるプルダウンを開き、[各生徒にコピーを作成] を選択します。
6. 右側のメニューで「トピック(例: 01_国語)」を設定し、右上の [割り当て] をクリックします。

これで、生徒全員に自分専用のワークシートが一斉配布されます。
※「生徒がファイルを閲覧できる」のまま送信してしまうと、生徒が編集できなくなってしまいますので、必ず「各生徒にコピーを作成」を選んでくださいね。

3. 生徒の進捗状況が「リアルタイム」で見える

この機能の本当のすごさは、「生徒が作業している途中の画面を、先生がリアルタイムで覗ける」点にあります。

「〇〇さんは順調に書けているな」
「△△君は1行目から手が止まっているから、ちょっと声をかけに行こう」

紙のプリントだと回収するまで中身がわかりませんが、Classroomなら授業中に画面一覧を見ながら、困っている子へすぐに個別のサポート(机間指導)が行えます。

今日のミニ校務ワーク (所要時間: 3分)

テスト課題を作成して、「各生徒にコピーを作成」の設定を試してみましょう。

課題: 自分専用のワークシートを配る課題を作ってみよう
1. Classroomを開き、上部 [授業]タブ > [+ 作成] > [課題] をクリックします。
2. タイトル: 【テスト】個別ワークシート と入力します。
3. [ドライブ] または [+ 新規作成] から、Google ドキュメントを1つ追加します。
4. ファイル名の横にあるプルダウンをクリックし、[各生徒にコピーを作成] に変更します。
5. 右上の [割り当て] を押してみましょう

★ここをチェック!
[授業]タブの画面で、割り当てた課題をクリックしてみてください。「割り当て済み 〇人」「提出 0人」と表示され、生徒ごとのファイルが準備されましたか。

10歳からわかる「まとめ」

配る手間・集める手間を「ゼロ」にする

いかがでしたか?
印刷の手間や配布・回収のタイムロスをなくすだけで、授業中の「子どもたちと向き合う時間」が毎時間5分〜10分も増えます。
提出期限が過ぎたら、先生の手元でボタン一つで未提出者を一覧表示できるため、督促や状況把握もあっという間です。
次回(第4回)は、フォーム編の技との強力コラボ。「フォーム編の技がここで合体!『テスト付き課題』で自動採点&成績一覧化」をお届けします。お楽しみに。

正・反・合

デジタルを活用したプリントの配布と回収には、教員と子どもたちの双方にとって大きなメリットがあります。
子どもたちは、「プリントを無くした」「汚した」「破けてしまった」といった余計な不安や心配から完全に解放されます。そして教員は、これまで毎回、配布と回収に費やしていた手間や時間を一気に減らすことができます。つまり、お互いが「プリントを配る・集める」という作業ではなく、目の前の「学習そのもの」に集中できるようになるのです。
作業時間が短縮されて生まれる「本当の価値(時間)」は、単に数分間のタイムロスが削れるだけにとどまりません。そこで生まれた余白は、先生と子どもたちが直接対面して向き合い、言葉を交わせる貴重な時間へと変わっていきます。
Classroomをフル活用するデジタル化だからこそ、その先にある「対面での人間的なつながり」を、これまで以上に大切にしていきたいものですね。

*本原稿は、ジェミ兄さんとの対話を基に構成されました。

※本記事では、クラスルーム活用による資料の配布・回収の方法について紹介しました。